展示会広報スペース出展で市場調査と販路開拓
ABINGPLUS (エービングプラス)社は年に2度パリ郊外にて開催されるMaison & Objet (メゾン・エ・オブジェ)に出展しています。
毎回良いブース位置を確保しており、そのスペース内にフランスをはじめとするヨーロッパ諸国に、
KOTABIでご出展のゑびす足袋本舗様は、今回初の試み“広報スペース出展”でご参加いただいた企業様のうちの一社です。
生地・足型・縫製にこだわり、人間工学に基づく足袋づくりで機能美を追求。
大阪・玉造に本社を置く足袋専業メーカーで 新商品『こたび』はグッドデザイン賞2019受賞。
アンテナショップ・全国のデパート・呉服店・着付け教室等で『足袋のお見立て』を行っていらっしゃいます。
今回は、まずはバイヤーの反応を見て価格設定やパッケージ改良に役立てようとのことでご参加いただきましたが、既にこの展示会にてフランスとモナコのお店より受注しました。
ゑびす足袋本舗代表の白記様にお話を伺いました。
お洒落かつ健康へと導き、日常生活に取り入れていただける商品『こたび』を開発
Q1. KOTABIのストーリー、コンセプトをお聞かせください。
きもの産業に特化した商品のみでは経営が立ちいかなくなる事が予想できるため、人間工学に基づき導きだした弊社の足袋の特徴(足を整え、長時間歩いても疲れにくい)を徹底的に分析し、現代生活に寄り添う形を見極め、お洒落でありながら、健康へと導き、日常生活に取り入れていただける商品『こたび』を開発しました。
全国各地に足の計測に伺っていると、外反拇趾・開帳足によるむくみ、膝や股関節、腰痛など足からくる問題を抱えている人がかなりいます。
それらの問題を軽減、防止、改善する効果は、靴下ではできないことだと考え、弊社独自の足袋の構造を用いて、足袋ならではの形を残しつつ、パンストや靴下の中にサポーター替わりとして日常的に履ける形にしました。また、サンダルを履いた時の鼻緒ズレは、夏の最大の悩みであり、それを解消する為の足袋を作ろうと考えました。
Q2. お見立て会で全国を駆け回っていらっしゃる白記さん。会社での役割はどのようなものでしょうか。
代表なので、会社の経営業務は当たり前とし、親から会社を引き継いだ時点では、高かったはずの足袋屋としてのブランド力が低下していました。
まずは、ブランド力を再び返り咲かせることが必要だと考え、弊社の足袋の良さを、今リアルにきものをきている人たちに知っていいただきたいという思いから、全国行脚をはじめました。全国行脚し、大量の足を計測し、お客様と話をする事で、今後生き残るために何が必要かをリサーチできると考えています。
役割・・・商品開発、HP制作、SNS発信など、小さい会社なので、なんでもします。
ほんの少しずつ手離れしていってますが・・・
Q3. 海外進出をお考えになったきっかけ、そしてその青写真はどのようなものですか。
足に悩みがあるのは、日本だけではない。
日本のマーケットだけでは弱っていくだけだと考えたし、ワクワクしたい性分もあります。
人々が靴下を履くように、足袋も世界でメジャーな存在になればおもしろいなということと、真面目にいうと、足に悩みを抱えている人の助けになれば嬉しいと考えました。
クッションがいい靴や、足幅が広い靴が増えてきているので、そのせいで、足の問題を抱える人が若年齢化しているので、みんなが死ぬ直前までハッピーに生活できる助けになる企業になりたいなと思ってます。
バイヤーからの生のフィードバック:市場調査につながる展示会
Q4. 海外バイヤーに商品を紹介し実際に手に取ってもらえることの重要性について、どう思われますか?
古くからの道具である足袋をつくる技術が、現在多くの人が抱える足裏の変形、外反母趾や偏平足などの問題を改善し、足裏にある横のアーチを育成するサポーターとしての道具づくりにつなげられています。
足裏の形を、本来の横のアーチのある形にサポートする伝統的な技術が、海外の人々のライフスタイルにもマッチするように伝えていただけるのは、バイヤーさんに手に取っていただけいただけてこそだと考えてます。
日本文化もきものだけではない部分で再認識していただくことができれば、より深く日本のことに興味を持っていただけるんじゃないかと思ってます。
Q5. 今回のエービングプラスブース内広報スペースでのご出展にあたって得られたものがあれば是非教えてください。
今回の出展は、本当にありがたかったです。
フランスの方々に興味を持っていただけるか、サイズは?色は?
これから打ち出していくためのリサーチとして、いろんな意見をきける場だったと思ってます。
Q6. 展示会出展で海外進出のスタート地点に立ったわけですが、大切なのはこれからです。どのようにビジネスを進めていくか今後の予定は立てましたか。
はい。
霧が晴れ、何をしていかなければならないのか見えたので、予定をたてていってます。
Q7. 今後の課題を教えてください。
ムービーの制作と、サイズ感の問題。パッケージの見直しなど、いろいろあります。
Q8. KOTABIのフランス進出・販路開拓にあたり、エービングプラスは伴走できそうでしょうか。
はい。とても頼りにしております。
海外への販路拡大というのが、これまでほぼ経験がないので、フランスの当たり前がわかりません。
現地での常識、好み、サイズ感や価格など日本時間とフランス時間がズレていることもあり、フットワーク良く対応いただけることがとてもありがたいです。
私個人的なことで言うと、日本での催事や営業に出ていることが多いのが現状です。
催事は少しずつスタッフに移行していこうと思っておりますが、現時点ではてんやわんやの毎日なので、いろいろお教えいただきながら、勉強させていただき、販路を広げていけたらと思っております。
一気にブレイクする商品でもなく、どちらかというとニッチな商品と思っており、細く長くお客様に喜んでいただける商品を届けていきたいと思っております。
Q9. 今後フランスをはじめとするヨーロッパ進出を考える日本企業様にアドバイスをお願いします。
3年前、日本だけでなく世界中の人にも新たなファッションとして提案したい!
また足に悩みを持たれている方は日本人だけではないはず!
お洒落な足サポーターとして提案してみたいと思い、まずは、感度の高いフランスにアタックしたいと思いました。
日本の伝統・きものというフィールドを飛び出し、マーケットを広げようと。
一からのスタートなので、何から始めればいいのかもわかりませんでした。
まさに、手探りです。
そんな海外進出の素人を、丁寧にナビゲートしていただけるのがABINGPLUS(エービングプラス)さんだと思います。
弊社は歴史こそ古い会社ですが、潤沢な資金があるわけではないので、大規模な展開はできません。
できることからといろいろ相談にのっていただけます。
まず、頭で考えるよりも、一歩踏み出し、あらたな世界を見る・知ることが大切なような気がしてます。
動かないことには何も始まらない。
どうしたいのか!熱量をもって、チャレンジされてみてください。
そうすると、何が必要なのかが見えてくるはずです。
エービングプラスは、「展示会サポート・合同スペース出展」サービスを提供しています。
・ 良いブース位置内の最小スペースにて費用を抑え、最大限の効果をあげたい
・ ヨーロッパ進出への第一歩のために、まずはトライアルとして挑みたい
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海外展示会出展に関わる全てのプロセスをトータルでマネジメントします。
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